
友達がグラスをくるくる回しながら言った。
「これ、シェリー樽っぽい甘さだね。」
正直、そのときは何を言っているのかよく分からなかった。
でも、なんとなく格好いいと思ったのも事実だ。
私もいつか、自然に語れる側にまわりたいと思った。
ただ、今は筋トレ中でお酒は飲まないと決めている。(ああ、呑みたい)
でも飲まずに、ウイスキーの基礎知識を整理することはできるはず。
シングルモルトとは、ひとつの蒸留所でつくられた、100%大麦麦芽のウイスキーのことを指す[1]。
山崎もそのひとつだ。
「単一蒸留所」という意味だと知るだけで、言葉の解像度が少し上がる気がする。
山崎の公式サイトでは、ホワイトオーク樽由来の甘いバニラ香や、シェリー樽原酒、ミズナラ樽原酒が組み合わさることで複雑な味わいが生まれると紹介されている[2]。
つまり、蒸溜所内で異なる樽で熟成された原酒が組み合わさり、あのバランスがつくられている。
「シングルモルト=単一の樽」と思っていた私にとって、これは小さな発見だった。
ミズナラは日本産のオーク材で、独特のウッディな香りをもたらすとされている[3]。
お香や白檀のようだ、と表現されることもある。
派手というより、奥行きをつくる存在。
山崎の整った印象は、この層の重なりなのかもしれない。
私が好きなのは、山崎のようなバランス型だ。
強すぎるピートはなく、
バーボン樽のやわらかな甘さと、シェリー樽の果実味、
そしてミズナラ樽のニュアンスが重なり合う。
公式情報を読みながら構造を整理していくと、
「飲みやすい」と感じていた理由が、少し言語化できた気がする。
シングルモルトとは「単一蒸留所」という意味であり、「単一の樽」という意味ではない[1]。
山崎のようなシングルモルトでも、蒸溜所内で複数の樽の原酒を組み合わせて味を整えている。
その違いを知るだけで、少し語りやすくなる気がしている。
最近は蒸溜所の公式サイトを読み、
テイスティング動画を見て、香りの言葉をメモしている。
味はわからなくても、構造は理解できる。
不思議なことに、知識が増えると、飲まなくても楽しくなってきた。
いつかグラスを手にしたとき、ただ「おいしい」と言うのではなく、
「これはシェリー樽の甘さだね」
そんなふうに自然に言えたらいいと思っている。
今はそのための準備期間。
そう考えると、この時間も悪くない。
家にあるのは、700mlのノンヴィンテージの山崎さんと、ちっさい瓶の12年のもの。
18年は11万円を超えてる。高すぎるて。一般市民はいつ飲めるってんだ。 ノンヴィンテージを18年間家に置いておいても、樽に入ってるわけじゃないから18年ヴィンテージの味にならないし。
死ぬまでに飲みたいものリストに入れておこう。
[1] : サントリー「山崎蒸溜所」公式サイト
https://www.suntory.co.jp/factory/yamazaki/
[2] : サントリー「山崎」商品ページ
https://www.suntory.co.jp/whisky/yamazaki/product/
[3] : Suntory Global – The Mysteries of Mizunara
https://house.suntory.com/stories/the-mysteries-of-mizunara








